7月のコース

〜 メニュー 〜

1・サマートリュフとじゃが芋の冷たいクリームスープ

2・季節の前菜盛り合わせ

3・冬瓜と車海老の冷やし鉢

4・馬場茄子とフォアグラのサラダ

5・活ハモとグリーンアスパラのフリット

6・長崎県大村牛ヒレ肉の「ビーフカツレツ」デミグラスソース

7・本日のアイスクリームとフルーツ

お一人様 【¥ 8,640】(税・サ込み、前日迄に要予約)

宜しくお願いします。

※他に、【¥12,960・¥17,280】のコースもございます。

※コース料理は土曜日ご利用に限り全てのコース料理が、20%OFFになります。

 

宜しくお願い致します。

ラフロイグとボウモアの限定品が入荷しました。

 

〜ラフロイグとボウモアの限定品が入荷しました。〜
シングルモルトウイスキーは、単一蒸溜所のモルトウイスキーだけでつくられるウイスキーで、育まれた蒸溜所によって異なる個性的な香りと味わいを楽しめるお酒として人気を集めています。「ラフロイグ」は、“アイラモルトの王者”とも呼ばれ、チャールズ皇太子がご愛飲されていることでも有名で、世界的にも熱烈なファンが多いウイスキーです。「ボウモア」は、スコットランド・アイラ島特有のスモーキーな風味とバランスのとれた味わいで“アイラモルトの女王”とも呼ばれています。

今回、厳選した樽で熟成・後熟させた「ラフロイグ セレクトカスク」、少量生産の厳選された原酒を使用した「ボウモア スモールバッチ」を発売することで、シングルモルト市場のさらなる拡大を図ります。

●「ラフロイグ セレクトカスク」について
ペドロヒメネス・シェリー樽、ヨーロピアンオーク・シェリー樽、バーボン樽で熟成された多彩な原酒をヴァッティング。さらに、ヴァージン・アメリカンオーク樽で後熟することで、スモーキーな香りと甘美な味わいを実現しました。
●「ボウモア スモールバッチ」について
ファーストフィル(一空き樽※1)・セカンドフィル(二空き樽※2)のバーボン樽で熟成させた少量生産の原酒を使用し、甘くスパイシーな味わいに仕上げました。ソーダとの相性も良く、ハイボールでもお楽しみいただけます。
※1 一空き樽とは、新樽にシェリーやバーボン等のお酒を熟成させ、払い出した直後の樽のこと。
※2 二空き樽とは、一空き樽で再度お酒を熟成させ、払い出した直後の樽のこと。l_12040-2l_12040-1

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本日入荷鮮魚

島根県松江よりイサギが入荷しました。

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お造り、カルパッチョ、塩焼き、ムニエル、アクアパッツァ等がお薦めの調理法です。

 

 

ベルンハルト・フーバー

ベルンハルト・フーバーの高級希少銘柄が入荷しました。

左から、

シャルドネ QbA トロッケン 2010年

ヘックリンガー・シュロスベルグ シュペートブルグンダー ”R” QbA トロッケン 2006年

ヴィルデンシュタイン シュペートブルグンダー ”R” QbA トロッケン 2008年

アルテ・レーベン シュペートブルグンダー 2010年

マルターディンガー・ビーネンベルグ ヴァイサーブルグンダー ”R” QbA トロッケン 2008年

シャルドネや、ピノ・ブランも驚くほどの高水準なのですが、

このピノ・ノワールの高級銘柄はドイツの赤ワインのイメージが変わるほどの驚きを体験出来ると思います。

中々、飲食店での取り扱いは無いと思うので、この機会にベルンハルト・フーバーさんへの追悼も兼ねて是非お試し下さい。

 

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今夜の逸品

今夜の逸品

真ゴチと帆立貝柱のポワレ 万願寺唐辛子

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黒ムツの焼き霜造り

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ベルンハルト・フーバー

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ベルンハルト・フーバー醸造所

今、熱い注目を浴びている、ベルンハルト・フーバー醸造所の位置する
南ドイツ、バーデン地域はドイツのワイン生産地帯の最南端。 フランスとスイスの国境線近くです。1987年に当時加盟していた地元のブドウ生産者協同組合を脱退し、まさに1からスタートしたこの醸造所は、今ではドイツを飛び越え世界最高峰の醸造所の一つに数えられるまでとなりました。

 

ベルンハルト・フーバー氏フーバー醸造所の最大の特徴は、ピノ・ノワール種を使った赤ワインの生産が、実にその70%強にも上ることです
ベルンハルド・フーバー醸造所の歴史はほこりまみれの古い文献から始まりました。まだ研修生だったころ、故郷マルターディンゲン村で資料に目を通していたフーバー氏は、13世紀ごろのぼろぼろになった文書を目にします。文献によると、当時マルターディンゲン村は、フランスのシトー派の僧侶から持ち込まれたぶどう品種「ピノ・ノワール」を使った赤ワインの名産地であったばかりか、ピノ・ワール種が村名を取って「マルターディンガー」と呼ばれていたことがはっきりと記されていました。(今日でもワイン辞典を引くと、ピノ・ノワールの同義語として「マルターディンガー」が記載されています。) この古文書に巡り合って自信を深めた彼は、1987年、当時加盟していたブドウ栽培者協同組合を脱退し、独自のワインを造るべく「ベルンハルト・フーバー醸造所」を創設します。勿論不断の努力もありますが、思惑は見事に的中し、長い眠りについていた「マルターディンガー」が再び陽の目を見 ることとなりました。今日世界各地で、彼のしなやかで豪華な赤ワインは常に最高の評価を得、品評会などでも フランスやカリフォルニアの名だたる醸造所を打ち負かすこともしばしば。「フーバーワインは間違いなく世界有数のワインの一つ。20年前にドイツでシュペートブルグンダー種でこれほどの赤ワインができるかと質問されたら、間違いなく『とんでもない!』と答えただろう。」とはGrand Jury Europeanのリーダー、フランス人FrancoisMaussのルクセンブルクのワイン品評会での言葉です。700年前に選ばれた豊かな土壌と風土

 

700年前にフランスの僧侶にピノ・ノワール種の栽培の地として選ばれたマルターディンゲン村。その最大の要因は、彼らの故郷であるブルゴーニュ地方に風土や土壌が酷似していたことです。

土壌は貝殻石灰岩の風化土壌。太古の昔海であったこの地は、少し掘り起こすと独特の色合いを呈した土壌が露出します。特に貝殻石灰岩の地層の隆起が激しく、この地で育つぶどうは、赤ワインに欠かせない複雑味を土壌から多くもたらされることになります。

新樽による長期熟成

 

現在でこそドイツで認知されている、オーク素材の小さな新樽(バリック)での熟成も、ほんの10年前まではまだまだ奇異なものでした。そのパイオニアとして果敢に取りくんだのがこのフーバー氏です。

彼の成功の一因として、ワインに独特の深みを与えるバリックの存在は欠かすことが出来ません。 もちろん、ぶどうを丹精に育み、この樽の風味に負けることのない力強い果汁をつかっていることは言うまでもありません。

1984年の創設以来瞬く間に世界のトップクラスの醸造所へと駆け上がったフーバー醸造所。各メディアにて様々な賞賛を浴び続けています。下記はその一例です。

 

1987 当時加盟していた地元の生産者協同組合を脱退 ぶどう栽培からワイン醸造、瓶詰めまでを行うワイングートとして再スタートする
1990 いきなり1988年のシュペートブルグンダーが、ドイツのワイン誌「VINUM」にて ドイツの赤ワインとして最高評価を得る。
1992 ラインガウの名門ホテルレストラン「クローネ」の品評会にて 1990年のシュペートブルグンダー「レゼルヴァ」が、ピノ・ノワール部門でトップを受賞。
1993 ドイツのワイン誌「ワインニュースレター」にて、1992年のシャルドネがドイツのみならず、 ピュリニーモンラッシェなどの世界有数の醸造所を抑えてトップを受賞
1995 フランスのマコネ近郊のシャトレーにて開催された国際的なシャルドネの品評会にて、 348種類のワインの中から金賞6本のうちの1本に選ばれる。
1996 イギリスのジャーナリスト、スチュアート・ピゴットが、彼の著書で 「新しいスターが誕生した!」と絶賛。
1997 ブルゴーニュから20、世界各地から12のピノ・ノワール生産者が集った ワイン批評誌の品評会にて、世界10位の醸造所としてランクされる。 フランス以外での醸造所では最高位。
1997 ドイツで最も権威のあるワイン批評誌「ゴー・ミヨ」1998年度版にて、1995年の シュペートブルグンダー「レゼルヴァ」が、最優秀シュペートブルグンダー賞を受賞。
1999 ハンブルクにおけるワイン品評会にて展示展示した5品種のうち4つ 1996年シュペートブルグンダー「アルテレーベン」 1997年シャルドネ 1996年シュペートブルグンダー「レゼルヴァ」 1997年シャルドネ「レゼルヴァ」 が、それぞれ最高の評価「グランプリ」を受賞。
2002 世界160か国で愛読されている雑誌「ニューズ・ウィーク」にて、特集で紹介される。
2002 ドイツで最も権威のあるワイン批評誌「ゴーミヨ」2003年度版にて 2000年のシュペートブルグンダー「レゼルヴァ」が最優秀シュペートブルグンダー賞受賞。
2004 ワインガイドのホームページ「ワイン・プルス」にて、「コレクション・オブ・ザ・イヤー」受賞。
2006 ドイツワインガイド誌「アイヒェルマン」にて、2004年ヴィンテージ・ 赤ワインコレクションの最優秀醸造家賞受賞。
2007 「シャルドネ・ドゥ・モンド」にて2004年ヘックリンガー シュロスベルク シャルドネが 金賞受賞。
2008 ドイツで最も権威のあるワイン批評誌「ゴー・ミヨ」にて、ついに2008年最優秀醸造家賞 受賞。最高ランクの5房に昇格。バーデン地域ではフーバー醸造所のみ。
2010 「ゴー・ミヨ」2011年度版にて2008年ヴィルデンシュタインRが 最優秀シュペートブルグンダー賞受賞。

 

ベルンハルト・フーバー Bernhard Huber
ベルンハルト・フーバー ヴァイサー・ブルグンダー Q.b.A. トロッケン 2010

ベルンハルト・フーバー ヴァイサーブルグンダー Q.b.A. トロッケン 2010

昔から変わらず愛され続けてきた、ドイツの人気者♪ ヴァイサーブルグンダーは、一部を樽熟成しているため樽の香りに合わさり、ブドウ本来の白いお花のような、優しい香りがふんわりと広がります。繊細な果実味とのバランスが絶妙で、クリーミーな味わいが特徴のピノ・ブランは、和食などあっさりしたお料理にもオススメです♪ リースリングだけでは無い、ドイツワインの新たな魅力に気付かされる一本です!!

合わせる料理:海老と蕪の炊き合わせ、蟹すき、煮しめ

品種:ヴァイサーブルグンダー(ピノ・ブラン)100%、白・辛口


ベルンハルト・フーバー シュペートブルグンダー Q.b.A.トロッケン ユンゲレーベン 2010

ベルンハルト・フーバー シュペートブルグンダー Q.b.A.トロッケン ユンゲレーベン 2010

今やドイツを飛び越え、世界最高峰の醸造所の一つに数えられるワイナリー♪ 「フーバーワインは間違いなく世界有数のワインの一つ。20年前にドイツでシュペートブルグンダー種でこれほどの赤ワインができるかと質問されたら、間違いなく『とんでもない!』と答えただろう。」 とはGrand Jury Europeanのリーダー、フランス人FrancoisMaussのルクセンブルクのワイン品評会での言葉です。ユンゲレーベンは、少し軽やかなスタンダードなキュヴェなので、フーバーの入門編としても最適のワインです♪

合わせる料理:鶏つくねの照り焼き、サーモンとイクラの冷や汁、マグロの山かけ
品種:シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)100%、赤・ミディアムフルボディ

ロベール・グロフィエ

今年も、ロベール・グロフィエのワインが数本入荷致しました。

ブルゴーニュ ピノ・ノワール

シャンボール・ミュジニ 1級畑 レ・オー・ドア

ボンヌ・マール

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ロベール・グロフィエはモレ・サン・ドニ在所のドメーヌだが、所有畑の多くはシャンボール・ミュジニーという面白い存在。
しかもシャンボール・ミュジニーの偉大な1級畑レ・ザムルーズ最大の所有者である。

世界恐慌から間もない1933年、ロベールの父ジュールが、レ・ザムルーズに隣接する1級畑オー・ドワや特級のボンヌ・マールとともに手に入れた。
ブドウの仕立てはブルゴーニュで主流のギュイヨではなくコルドン・ド・ロワイヤ。
収量を抑えやすいことに加え、新梢を扇形に広げることで風通しをよくする効果があるという。

今日、ロベール自身は引退状態にあり、息子のセルジュが実質的にドメーヌの当主を務め、ボーヌの醸造学校で学んだ孫のニコラが栽培と醸造に携わっている。
瀟洒なお屋敷はドメーヌ・クロ・ド・タールの隣にあり、醸造棟とは別棟の住居の下にはプロの訪問客を迎え入れる、清潔な瓶熟庫兼試飲ルームが用意されている。
醸造棟もじつに清潔で、発酵と貯酒の両方に使われるステンレスタンクの生光りする様子は美しい。

除梗に関してはヴィンテージに応じ、2007年、2009年は完全除梗。2008年、2010年は3分の1が全房。2011年は40%を全房とした。
ジャスパー・モリスMWの「インサイド・バーガンディ」によれば、1984年までは100%無除梗で、それから後、1990年代は完全除梗だったそうだ。
8〜9度で10日間ほどの低温マセレーションの後、自生酵母による自然発酵。
新樽率は村名ジュヴレ・シャンベルタンで20%、1級レ・ザムルーズで40〜50%、ボンヌ・マールで50〜60%に留め、12〜13ヶ月間の樽熟成を施す。製樽会社はレモンとフランソワ・フレールがお気に入り。

ロベール・グロフィエのワインは最もベーシックなパストゥグランから果実味がみっちりと詰まっている。
特級のシャンベルタン・クロ・ド・ベーズですらタンニンは滑らかでしなやかなタッチ。したがって若いうちから楽しめながら、さらに熟成させるとまた新たな一面を見せてくれる。
偉大な造り手のひとつである。

フランソワ・ミクルスキー

ムルソーのフランソワ・ミクルスキーが入荷致しました。

 

当主であるフランソワ・ミクルスキ氏はボーヌで醸造学を学んだ後、カリフォルニアのカレラ エステートで研修を受けます。1984年に叔父のピエール・ボワイヨ氏に従事し、さらに経験を積んだ後、ボワイヨ氏が引退した1991年にメタイヤージュにより畑を引き継ぎ、自らのドメーヌを設立しました。
ムルソーを中心に約8ha、16区画を所有しています。環境に優しい栽培方法を心がけ、自家製のコンポストを使い続けています。収量は、白は45hl/ha~50hl/ha、赤は35hl/haに抑えています。
ブドウの良さを素直に表現するために、醸造工程ではできるだけ自分たちの介入を減らすような造り方を心がけています。白は天然酵母を用い、冬は6~8℃に保たれるという岩盤を掘った地下のカーヴで3~4ヶ月かけて発酵。その後、熟成はオーク樽で12ヶ月以上、樽のニュアンスが出過ぎないように新樽比率は20%以下に抑えています。
赤のガメイはステンレスタンクにてマセラシオンカルボニックを行います。ピノ ノワールは15~17日間ステンレスタンクで発酵させた後、オーク樽にて14ヶ月以上熟成させます。プルミエ クリュやポマールには約35%新樽を使います。
フランソワ・ミクルスキ氏は、84年から叔父のピエール・ボワイヨ氏(ムルソーのトップ生産者)のもとで修行し、カリフォルニアのカレラワイナリーでも経験を積みました。
そして、叔父ピエール・ボワイヨ氏の引退により畑を借り受けることにより、1991年に自身のドメーヌを設立しました。
そのため、ドメーヌの設立は新しいですが、樹齢の古い葡萄からワインを造っています

 

ムルソー・ジュヌブリエールは2/3が樹齢35年。

 

シャルムは、2/3が樹齢70年、残りが87年だそうです。

ACブルゴーニュ・ルージュとアリゴテにいたっては、1929年に植え付けた葡萄からというから驚きです。

葡萄の栽培はビオディナミに近い手法を用いながら、ビオに縛られない慎重な栽培が行われています。
フランス国内外での評価も高く、3ツ星レストランではミクルスキ氏のワインは、必須アイテムとなっています。
また、フランソワ・ミクルスキ氏は、今では、ムルソー栽培家組合会長にまでなってるそうですから、ワイン造りの才能も、人望も兼ね備えているのでしょうね。
氏のワインは、ムルソーらしいボリューム感のある果実味があり旨味を感じさせる複雑な味わいです。それでいて、重さを感じさせない、軽やかでシャープな酸とミネラルがあり、バランスのとれた味わいが魅力的です。

 

 

 

フランソワ・ミクルスキは1991年にドメーヌを設立し、新進気鋭の生産者として彗星のごとくワイン市場に登場しました。まだ若い造り手ですが、もうすでにフランス国内外で高い評価を得ています。
それもそのはず、フランソワ・ミクルスキはピエール・ボワイヨ(ムルソーのトップ生産者)の甥で、小区画のブドウ畑をボワイヨ氏から相続してワイン造りをスタートさせたのです。
ドメーヌ設立までに、ボワイヨの元で、そしてカリフォルニアのカレラワイナリーでも修行を経験。1992年が初ヴィンテージながらも、今では4ツ星生産者となりました。
ピエール・ボワイヨから相続したのは古樹が植わったブドウ畑で、ムルソーはもちろんですが、アリゴテ、ブルゴーニュ・シャルドネなどに関しても樹齢の古いブドウが使用されています。
日本では『ワイナート』で紹介され広く知られるようになりましたが、フランスでは今をときめくスター・ドメーヌで、3ツ星レストランでは必須アイテムとなっています。
ボリューム感のある果実味、シャープな酸、そしてミネラルと旨味。全ての要素がぎっしりと詰まった味わいは、飲む人を魅了。入手困難になりつつある造り手です。

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ワインが人を表すというのはよく言われることだ。イージーライダー気取りの造り手が抽出のよく効いた骨太なワインをつくる一方、慈愛に満ちた優しい笑みを湛える老人からは、やはり優しく、穏やかなワインが生まれたりする。
フランソワ・ミクルスキの第一印象は“クールな人”だった。静かな口調で語り、自己主張もしない。ありがちな「どうだ、旨いか?」というようなオーラを決して出さない人である。カナダ人画家、リオペルの作品をあしらったラベルは当時すでに日本でも知られていたが、初めて彼に会った時、「ああ、こんなセンスのあることをしそうな人だ」と感じたものだった。版権問題でリオネル作を使用できなくなった後も、フランソワは保守的なブルゴーニュにあっては斬新な“チョーク風”デザインを導入している。

さて、フランソワのワインは“クール”なのか?
彼のワインはエレガントで、引き締まっている。「昔ながらのムルソーらしさ」を意識して樽のアクセントをつけたり、バトナージュを多用したりというような飾り付けも皆無だ。近隣の村のワインを手がけないムルソーのプロは、ストイックなまでにクリュごとのテロワールを的確に表現しようとする。
来日時にカラオケに行った。U2やR.E.M.など、どれもメッセージ性が強く、飾り気のないロックをシャウトしながら歌っていた。その選曲、歌い方を見ていて、彼のワインが力強く男性的で長熟タイプであることにひとり納得したものだ。
クールとはいっても冷静なクールではなく、かっこいいクール。そんなフランソワの姿を思い浮かべながら彼のワインを飲むとまた楽しい。