ステファン・ドゥルノンクール

ボルドーで活躍し、世界中に飛び回りワインコンサルティングをする天才醸造家、ステファン・デュルノンクール。

その彼が、カルフォルニアでブドウ畑を購入し、自らワインを造っています。

そのワインが、ようやく当店にも入荷致しました。

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かつてワインメーカー・ブームがあった。オーナーでもなく、雇われたワインメーカーの名前が大きく扱われた。

ワインはワインメーカーの名前で選ぶ風潮さえ生まれた。

それから数年という短い時間のうちに、時代は変わった。今ではワインメーカーの話をする事さえ恥ずかしい。

その背景にはビオワインブームがある。そのブームの渦中で往々にして、一切の人為を悪とみなし、

ワインは自然に放置しておけば出来るといった主張が通り、ワインメーカーはワインの画一化・工業製品化の推進者として、

「自然」の摂理に対する敵とされるからである。

ステファン・デュルノンクールは、確かにワインメーカーである。

1990年以降のパヴィ・マッキャンや、1996年以降のラ・モンドットの成功は、ワインメーカーたる彼を抜きには語れない。

しかい困ったことに、彼特有の醸造技術、つまりホールベリー・ファーメンテーション、ミクロ・ブラージュ、ビジャージュ、シュール・リー等々の話が一般に知られるようになればなるほど、

画一化なレシピを全てワインに当てはめる悪しき反自然的存在=ワインメーカーという通俗的解釈の枠組みに取り組まれてしまう。

だがステファンのワインは、果たしてどれもが同じ味がするのだろうか。

同じマネージメントの元で造られるパヴィ・マッキャンとベルビューの違い、またカノン・ラ・ガフリエールとラ・モンドットの違いはどう説明するのか。

また、無理強いされた抽出によるディテールがつぶれた鈍重な味わいだったカノン・ラ・ガフリエールが、彼によってテロワールに直結した

透明感を獲得したことを、そう解釈するか。それらは、単に優れたワインや美味しいワインなどではない。優れた、とか、おいしい、とかいう言葉には悪魔が潜む。

ある外的な尺度によって優れたと評価されるものを造ろうとする行為、また、抽出的においしいものを造ろうとする姿勢、それは悪しきワイン

メイキングであり、人為的目的に対する自然の手段だ。つまり、ステファン自身が嫌悪する「エノロジー」だ。

自然派そのままではワインを生み出さない。自然のブドウは森の大樹に巻き付き、その実を鳥についばまれるだけである。誰かが、何らかの形で、自然に関わり

、物質とエネルギーの流れに道筋をつけねば、待っていてもワインはできない。そういった意味で、ステファンはワインメーカーである。

自然のより誠実な表象のための技術を発案し、それを正しく使用出来る、本当のワインメーカーである。

Wines

We are pleased to announce the official release of our 2009 vintage – Stéphane’s most astounding line-up yet!  These highly-limited wines are available on a first-come, first-served basis while inventory remains.
You may order by purchasing online
here, or by sending us a PDF of this order form or contacting us by email (sgeorge@derenoncourtca.com) or phone (707.363.7990).

2009 Vintage

Warm, generous, and supple. Perfumed, silky and radiant. These are the virtues of the best wines from 2009. But too few achieved these heights due to a pair of torrid rainstorms in October that interrupted an otherwise perfect growing season of cool, even ripening. Those with top terroir, meticulous vineyard practices, and – critically – experience with unpredictable harvest weather were able to make beautiful, ripe, and balanced wines. Benefitting from two decades wrestling the fickle climate gods in Bordeaux, Stéphane brought uncommon skill, sensitivity and patience to this vintage and managed to make a range of wines that we believe is his most compelling to date.

2009 Napa Valley Cabernet Sauvignon, Tache d’encre

Class wedded with power – it’s impossible to talk about this wine without using those words. Embodying a James Bond-like rugged sophistication, this relentlessly original expression of mountaintop Cabernet draws you in with its lush aromas, ripe concentration, intense minerality, and – above all – its spirit of adventure. From a tiny plot of terraced vines overlooking Pope Valley near Ink Grade Road, the Tache d’encre (French for “ink stain”) boasts a mélange of fresh berry pie, black currants and toothy tannins coupled with bright acidity, culminating in a warming, tactile finish of cloves, sage, and dried bing cherries. A true vin de terroir, this Cabernet is built for the long-haul, promising decades of pleasure for those patient enough to wait.

160 cases produced. Sold Out.

“The 2009 Cabernet Sauvignon Tache d’Encre flows across the palate with serious depth…This opulent, full-bodied Cabernet…is dark rich and totally inviting. …There is a lot to like in this outrageously beautiful wine.“ – 95+ points

– The Wine Advocate, Dec. 2012 (Antonio Galloni)

2009 Napa Valley Merlot, Stagecoach Vineyard

Vivid, voluptuous and inviting, this gem from Stagecoach Vineyard’s rocky soil 2,000 feet up Atlas Peak offers a glimpse of Merlot the way it’s meant to be. Stéphane knows the nuances of Merlot better than anyone, and he has an unsurpassed ability to bring out its very best. That means cultivating a lively freshness that invigorates a lush and deep core of sweet red fruit, resulting in sensations of pure pleasure. With a generous and soaring bouquet of wildflowers, cherries and sweet basil, and flavors of creamy oak, freshly-picked berries and savory herbs blending into soft folds of velvety tannin, this sensual wine is the kind of seduction that leads to addiction. Drink at your own peril.

140 cases produced. Sold Out.

2009 Lake County Cabernet Sauvignon, Red Hills Vineyard

Our popular entry-level Cabernet from the volcanic soil near Clear Lake is back after a one-vintage hiatus, and in 2009 this wine is hitting new heights of depth and complexity. Harvested at optimum ripeness before the October rains, the grapes’ remarkable concentration and ample acidity gave a wine that strikes the perfect balance between brightness and richness. An enticing nose of fresh plum, caramel sauce and vanilla give way to buoyant yet dense flavors of candied cherries, ground black pepper, and cinnamon, overlaid with lively tannins and a dark minerality. A joy to drink.

880 cases produced.

十日戎

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昨夜の営業終了後に、スタッフで堀川戎に商売繁盛とスタッフ全員の健康をお願いして来ました。

12月のお薦めシャンパーニュ

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Domaine Vilmart & Cie (94% Premier Cru Rilly La Montagne/ Montagne de Reims / RM )

樽を使ったシャンパーニュとしてRM No.1、フランスでは争奪戦の「レコルタンのクリュッグ」

ランスのすぐ南東に位置する一級格付けの村、リリーラ・モンターニュにおいて、1890年の創業以来、「テロワールの敬意」というファミリーの理念を守り続けるのが、このヴィルマール。1990年より若き当主、ローラン・ヴィルマールが伝統を継承する。同村と同村を取り巻く畑のベストパートのみを所有し、11haの畑から年間約7000ケースのみのシャンパーニュをリリースする。除草剤、化学薬品を一切使用しないビオロジックによる栽培と徹底した収量制限を施された葡萄そのもののポテンンャルは驚愕に値する。

ヴィルマールのシャンパーニュの品質を他のハウスから際立たせるのが「同家伝統の木樽発酵、樽熟成」。シャンパーニュ全土においてもクリュッグやジャック・セロスといった名立たる生産者のみが時に取り入れる手法である。ノンヴィンテージは全てフードル(50hl)で、ヴィンテージはバリック(225l)で熟成。

別格のワインだけが持ちうる気品と風格を纏う同家のシャンパーニュは、その卓越した樽使いから「レコルタンのクリュッグ」と絶賛されフランス国内の数多くの星付レストランがその少ない生産量を競ってオンリストする。

シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・リリー・ラ・モンターニュ・グラン・セリエ・ドール 2008年

シャルドネ80%、ピノ・ノワール20%。バリック(225l)で10ヶ月間熟成。48~60ヶ月の瓶熟の後にリリースされる。ドサージュは8g~12g/l。MLFなし。

シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・リリー・ラ・モンターニュ・クール・ド・キュヴェ

同家が誇るリリー・ラ・モンターニュのベストの区画から選りすぐられた樹齢50年以上のヴィエイユ・ヴィーニュのみを使用。新樽発酵、10ヶ月に及ぶ新樽熟成によって醸された、ヴィルマールを代表する逸品。ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%。バリック(225l)で10ヶ月熟成。60~96ヶ月の瓶熟の後にリリースされる。ドサージュは8g~12g/l。MLFなし。

Domaine Egly Ouriet (100% Grand Cru /Ambonnay / Montagne de Reims / RM )

ビオロジックの手法と類稀なる新樽使いで、テロワールの体言を目指すシリアスな求道者、RMシャンパーニュを代表する造り手、エグリ・ウーリエ

ピノ・ノワールの聖地アンボネイ村に居を構えるエグリ・ウーリエは、アンボネィ7.8ha、ヴェルズネィ、ブジー、ヴリニーの畑を合計11.5ha所有する。1930年創業の無名ドメーヌが転換期を迎えたのは1990年、フランシス・エグリ氏が4代目当主に就任してからである。就任後すぐに、無農薬に近いアプローチへと栽培方法を変更。有機肥料を用いて手作業ですべての畑の手入れを行い、葡萄の成長の手助けをする。実にきめ細かく管理された畑から収穫された完熟した葡萄は、僅か3~4.5g/lのドザージュしか必要としない。

また、1996年より実験的に始めた新樽発酵は今やドメーヌを代表する醸造方法となった。ブルゴーニュの造り手、ドミニク・ローランから手ほどきを受けた樽使いは、正に「ワイン造り」を目指したもの。カーヴで試行錯誤を繰り返し、優れた特級村のみが持つミネラル、美しい酸、凝縮した果実味と厚みのあるボディがバランスしたシャンパーニュ、すなわち味わいの全ての要素が各々強さを持ちながらも主張しすぎることのないアンボネィのテロワールを最大限に引き出す自身のスタイルを見つけ出した。

「成功しても失敗しても必ずその原因を確かめる。私が醸すシャンパーニュは工業製品ではない。私の使命は、人生の数少ないチャンスの中で、いかにアンボネィのテロワールが鮮明に現れた一瓶を醸すかだ。」と、淡々と信念を語るフランシス氏は正にシャンパーニュの求道者である。

シャンパーニュ・グラン・クリュ・ブリュット 2003年

ウーリエの本拠地アンボネィ村を中心に、最高峰のピノ・ノワールが産出されることで有名な特級村ブジー、特級村ヴェルズネィの葡萄を用いた同家の代表作。60ヶ月以上に及ぶ瓶熟の後にリリースされる。

ローストビーフ用のサーロイン

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皆様にお知らせがあります。

当店の名物料理のローストビーフには長年、長崎県の大村牛を使っておりましたが、

最近の産地偽装問題のせいで、必要数の確保が非常に難しくなりました。

この問題を解消する為に新に業者さんと取引を始め、

なんとか質の高いサーロインを確保することが出来ました。

ただ、産地の固定は難しく、さらに、今まで使用していたランクよりもかなり高いランクのサーロインになってしまいました。原価は上がりましたが、お値段は今まで通りでご奉仕させて頂きますので、

どうか宜しくお願い致します。

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正直なところ、お客様にはかなりの朗報かと思います・・・(笑)

先日、味見しましたのですが、これだけ良いロースを使うとサシが多すぎて味わいが濃すぎるのではないかと心配しておりました。ですが、その心配は全く無用。今まで食べたローストビーフの中でも一番美味しかったです。香り、味わい、肉質の滑らかさのどれをとっても申し分の無い高レベル。

60キロ確保しておりますので恐らく年内はこのロースでいけると思います。

Ch.スデュイロー 2008年

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世界三大貴腐ワインの産地の一つ、フランスはボルドーのソーテルヌ地区。

その地区の最高峰、Ch.ディケムに肩を並べるほどの評価を受ける銘酒、「Ch.スデュイロー」。

シャトー・スデュイローはシャトー・ディケムに隣接し、200ヘクタールの広大な敷地のうち90ヘクタールがブドウ畑となっています。小石混じりの砂と粘土質の土壌で、平均樹齢30年を超えるセミヨン、ソーヴィニョン・ブランが栽培されています。栽培密度はヘクタール あたり7,000本。森林に囲まれており、ボトリティス・シネレア(貴腐)の発生に理想的な環境ですが、必ずしもすべてのブドウ樹が貴腐に覆われるとは限らないというリスクを持ち合わせています。このことからも非常に少量しか生産されません。

その天然の蜂蜜を思わせる薫り、高貴な甘味、食前・食後のお楽しみに是非お試し下さい。

フルボトル、ハーフボトルと取り揃えております。