「ディアジオ スペシャルリリース」とは、スコットランドで最も多くの蒸留所を所有するディアジオ社が、稼働中の蒸留所やすでに閉鎖された蒸留所の希少な原酒を、年に一度、数量限定でボトリングするシリーズです。いずれのボトルもカスクストレングス(加水せず樽出しそのままのアルコール度数)であることが特徴で、ウイスキー愛飲家のコレクションにはもちろん、その希少性から特別なギフトとしてもご好評をいただいております。
「語られざる伝説」
ディアジオ スペシャルリリース2021-2022では、「語られざる伝説」というテーマのもと、蒸留所を取り巻く伝説上の生物によって、味わいと蒸留所の個性を表現しています。著名なイラストレーター、ケン・テイラーによって息を吹き込まれた伝説上の生物たちが、ボトルとボックスのアートワーク、そしてボックス裏面のQRコードを読み込むことで、生き生きと躍動します。いずれのラインナップも定番品とは異なる味わいに仕上がっており、スコッチウイスキーがもつ多様性の世界を、ぜひ探求してみてください。
【ディアジオ スペシャルリリース 2021-2022 商品紹介】
タリスカー 8年(Talisker 8 Years Old)
海が育んだ野性
伝説に曰く、タリスカーは大自然の守護者である海の神に守られてきたといいます。スカイ島の容赦なく荒れ狂う海辺に、タリスカー蒸留所は佇んでいました。そして濃い霧に覆われた暗い海の底にリヴァイアサンは潜み、約200年に渡って蒸留所を見守ってきました。力強く、海潮と黒胡椒の風味をもった唯一無二のウイスキーは、リヴァイアサンの加護のもとに生まれるのです。
特徴
スカイ島の容赦ない風に打たれるロッホ・ハーポートの沿岸に、タリスカー蒸留所は今日も誇り高く佇んでいます。蒸留所を覆う濃い霧も、そこで作られるウイスキーも、すべて大自然の恵みがもたらしたものです。タリスカーはスカイ島の厳しい自然と海に育まれた、すなわち魂に眠る野性を呼び覚ますウイスキーなのです。
テイスティングノート
まず力強いモルトの香り、すぐに海藻と野山の煙に包まれる。柔らかくオイリーな口当たり、芳ばしい海潮のなめらかさ、少しの甘み、はっきりとした煙に重厚な味わい。長く暖かいフィニッシュはピーティーな海の潮風と煙を残し、まさに炎を吐く海の怪物。
アルコール度数:59.7%
カスクストレングス
ラガヴーリン 12年(Lagavulin 12 Years Old)
獅子の炎
伝説に曰く、獅子を模ったラガヴーリンの紋章は、アイラ城を悠々と闊歩する獅子、すなわち島を制覇した誇り高きアイラの王を描いたと言われています。その猛獣の戦いぶりは苛烈で、口から炎を吐き、容赦ない獰猛さで激戦を制し、ついにアイラの王となりました。そしてラガヴーリン蒸留所は、その獅子のように燃えたぎる激しい蒸留所として、スコットランドを代表する存在となったのです。
特徴
アイラ島の激しい競争の歴史の中で現れた、味わいにおける勝者であり、そして島で最も歴史ある蒸留所のひとつ、それがラガヴーリンです。蒸留所初期のリーダー、ジェームズ・ローガン・マッキーと、彼の甥で「休まずのピート」として知られるピーター・J・マッキーは、力強い味わいを実現するという名目のもと、現在の芳醇でスモーキーな味わいの礎を築いたことで知られています。彼らの妥協なき屈強な精神は、この伝説的なウイスキーで味わうことができます。
テイスティングノート
魅惑的な黄金色。最初は獣が穏やかにうなり、レモン、塩気のある甘さ、焙煎したお茶。次に濃厚な木炭、長く暖かなドライな印象の後、唐辛子と煙の波が轟音とともに押し寄せる。古典的ともいえるスタイルのラガヴーリンは、まさに最盛期を迎えたアイラ島の王。
アルコール度数:56.5%
カスクストレングス