【掘り出し物】ちょっと前の限定ワインがなんと!?

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プロジェクト「ワインメーカーズ」
シャトー・ペトリュスのオーナーのムエックス社がこのプロジェクト「ワインメーカーズ」を立ち上げ、今まで同じ有名な醸造家が、いろんな場所でワインを造っていたが、今度は逆に、さまざまな世界的に名の知れた醸造家が同じ場所でワインを造れば面白いことになるのでは、と考えた。料理の世界でも、ジュエル・ロブション、アランデュカス、ミシェル・ゲラールを呼んで、3名が同じ素材を使って、同じメニューの料理を作ったとしても、それぞれまったく違う味わいの料理が生まれるであろう。それと同様に同じテロワール、同じブドウを使っても造る人間が違えば、今までは考えられなかった違うワインが生まれるのではないかと考えられた。
そこで、歴史あるメドックのシャトー・ダルザックで、ムエックス社が畑を確保し、毎年違う造り手にすべてを任せてワインを造ってもらうというプロジェクトが始まった。毎年の気候と、1年ずつ積み重ねられるぶどう樹の樹齢以外は、ぶどう品種も同じ、ぶどうの木も同じものを使って毎年異なる造り手がワインを造っていく。栽培や醸造、全体の管理も造り手にすべて任される。収量制限、剪定、収穫をいつやるのか、ブレンドなどすべて造り手が決め、独自のスタイルを一年間の中で決める。中には造り手によって使わない品種も出てくるであろう。それらすべてをその年に担当した醸造家が判断し同じ環境の中でワインを造るのである。

2005 ザ・ワインメーカーズ・コレクション・1 ミッシェル・ロラン
The Winemakers Collection

ロバート・パーカーJr.ポイント92~94 2007年4月

ミッシェル・ロランは2005年という素晴しい年に選ばれた幸運な男で、ワインはクラシックな豊かさ、深み、スモーキーな特徴、クロフサスグリ、甘いチェリーの果実、驚くほど華麗な質感、程よい酸、高くそれでいて甘いタンニンが途切れなくフルに広がる。この素晴しいワインは卓越したボルドーのシャトーにもひけをとらず、ゆうに15年以上熟成するだろう。

記念すべき初年度の2005年を担当したのは「ミシェル・ロラン」

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コレクションの価値だけではない注目すべきはその高い品質にある!シャトー・ル・パンをシンデレラワインに仕立て上げ、さらに世界中の数多くのワイナリーを復興させたワインメーカーの中でも世界的に有名な人物。

アペラシオン(A.O.C.):オー・メドック

畑:1973年に植樹 69ha、内13haがこのワイン用に選抜。
土壌:砂の混じる砂利質
樹齢:14年
収量:37hl/ha
植樹密度:6500本/ha
剪定:ギヨー・ドゥーブルでグリーン・ハーヴェストをすべての区画で行う。
醸造:ブドウは手摘みで、低収量。2~3週間ステンレスタンクでアセラシオンを行い、ポンピング・オーバーを行う。温度は25~30度で管理。熟成はフランス産(新樽31%、1年31%、2年30%、3年8%)で18ヶ月。澱引きは春初頭に1度行われる。清澄は卵白で行われ、瓶詰め前に濾過処理される。瓶詰めは2007年4月
メルロー63%、カベルネ・ソーヴィニョン37%

 

2006 ザ・ワインメーカーズ・コレクション・2 ドゥニ・デュブルデュー
The Winemakers Collection

ロバート・パーカーJr.ポイント90~92

 ドゥニ・デュブルデューがミッシェル・ロランの造ったデビュー・ヴィンテージ2005年の次、2006年に選ばれた。
w-db-t.jpg 約5000ケースが毎年生産される。デュブルデュー教授のワインは濃厚なルビー/紫色で、ブラックチェリー、カシス、リコリス、焼いたパン、土が表れる。2005年よりも構造がしっかりとしており、甘いタンニンは控えめ。果実豊かで、深みのあるミディアムからフルボディで、素晴らしく印象的。2006年キュヴェ・ナンバー2は15年からそれ以上美味しく楽しめるだろう。これらのワインは同じテロワールから造られ、ワインメーカーの哲学が各ヴィンテージに表れる映画のような作品である。ワインメーカーにすべてが任され、彼らのしたいようにワインが造れる。これらのワインが熟成してから比較するのは非常に魅惑的で、この創造的な構想にこれからも世界トップの才能あるワインメーカーがラインナップされることは間違いない。

 

アペラシオン(A.O.C.):オー・メドック
畑:1973年に植樹 69ha、内13haがこのワイン用に選抜。
土壌:砂の混じる砂利質
樹齢:15年
収量:46hl/ha
植樹密度:6500本/ha
剪定:ギヨー・ドゥーブルでグリーン・ハーヴェストをすべての区画で行う。
醸造:ブドウは手摘みで、低収量。2~3週間ステンレスタンクでアセラシオンを行い、ポンピング・オーバーを行う。温度は25~30度で管理。熟成はフランス産(新樽51%、1年24%、2年30%、3年25%)で12ヶ月。澱引きは春初頭に1度行われる。清澄は卵白で行われ、瓶詰め前に濾過処理される。瓶詰めは2008年4月
カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロー30%

2007 ザ・ワインメーカーズ・コレクション・3 アンドレア・フランケッティ
The Winemakers Collection

ロバート・パーカーJr.ポイント87~90

深いルビー/紫の色調で、淡い紫色がかかる。そして黒い果実、スパイス、甘草のとろけるブーケが広がる。アタックは柔らかで、エレガントであり、良い酸もある。味わいは新鮮で、果実溢れ、熱いカシスとヴァニラのアロマが発展していく。まろやかな構造のあるタンニンが、このワインの純粋さとバランスを印象づけている。

 

Andrea Franchetti

アンドレア・フランケッティは“カルト”ワインを造ることで一躍有名となったワインメーカーです。彼のワインはトスカーナのテヌータ・ディ・トリノーロそしてエトナ山の傾斜で造られ、最も興味深いワインの一つと言われます。彼はイタリアでライターや映画俳優、またワインの卸売業者を経て、トスカーナに小さな家を購入し、今まで全くブドウ畑が存在しなかった場所でワインを造ることを決めました。ボルドーにたびたび滞在してワイン造りを学んだことから、彼のワイン造りはボルドーワインの影響を大きく受けています。彼は品質にこだわり抜き、収量を大変低く抑え、遅い時期の収穫を好み、小さなタンクで区画ごとに醸造をします。

アペラシオン(A.O.C.):オー・メドック
畑:1973年に植樹 69ha、内13haがこのワイン用に選抜。
土壌:砂の混じる砂利質
樹齢:16年
収量:46hl/ha
植樹密度:6500本/ha
剪定:ギヨー・ドゥーブルでグリーン・ハーヴェストをすべての区画で行う。
醸造:ブドウは手摘みで、低収量。2~3週間ステンレスタンクでアセラシオンを行い、ポンピング・オーバーを行う。温度は25~30度で管理。熟成はフランス産(新樽19%、1年41%、2年40%)で12ヶ月。澱引きは春初頭に1度行われる。清澄は卵白で行われ、瓶詰め前に濾過処理される。瓶詰めは2009年4月
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン49%、メルロー51%