現在ではオーストラリアを代表する
ピノ・ノワールを造るフリップ・ジョーンズ氏はワイナリーを設立した
1970年代後半は、あのデュクリュ・ボーカイユが好きだった事もあり
カベルネ系の品種を主に造っていましたが、晩年のアンリ・ジェイエ
の素晴らしいワインに魅了された事もあり、その当時彼の畑の大部分に
植えられていたカベルネ種は全て抜き取られ、ピノ・ノワールに植え替え
を行ったそうです。
輸入元の資料によると少量生産でしかワインを造らないのは彼の細部にわたる
こだわりによるといえる。それぞれのぶどうは手摘みで収穫され、
選別される。そして「バス・フィリップ」としての厳しい基準をクリアー
しなかったものは全て除かれる。(難しい年は最大30%くらいのぶどう
が選果後搾取される)。 ワインはそのヴィンヤード・サイトいわゆる、
「テロワール」を表現したものであるということを考えると、
バスフィリップにおけるキー・プライオリティは、
「低収量」、「殺虫剤の使用を最小限(現在はほぼ無し)
にし、醸造過程では添加物も最小限にし、自然酵母を使い、
「ノン・フィルターリング」、「機械的なポンプなどは使わない」
といった所にある。