アンリ・ジロー ソレラ・ラタフィア・シャンプノワ

Henri Giraud / Solera Ratafia de Champagne VDL 17vol

1990年からメゾン アンリ・ジローで造られているラタフィアシャンパーニュです。ブランデーを添加して酒精強化したアンリ・ジローのモスト果汁を毎年アンリ・ジローがこだわり抜いたアルゴンヌ産オークの小樽で熟成させるソレラ方式を採っています。

ソレラ式とは、毎年造られたその年のワインを足していくシェリーなどと同様の製法。新しく造られたラタフィア(Vin de Liquor)が入った樽から古いラタフィアが入った樽までを3段階にグルーピングしてワインを貯蔵熟成いたします。そこで、最も古いラタフィアが貯蔵された樽を「ソレラSOLERA」と呼び、そのソレラからボトルに入れられます。瓶詰め出荷すると、ソレラの樽のラタフィアが減ってしまうため、その減った分を2番目に古い「第1クリアデラ」と呼ばれる樽から補充します。
そして第1クリアデラの減った分を次に古い「第2クリアデラ」から補充します。順々に補充をする仕組みをソレラシステムと呼び、この仕組みを用いることで、アンリ・ジローのラタフィアの生産年や品質が均一化し、より安定し熟成させたものを生み出すことができるのです。

⁡上質のピノ・ノワールが贅沢に使われ、香り高く優雅の味わい。柑橘類の爽やかな香りと、きちんとした酸があり、すっきりした甘さでデザートやチーズとの相性が良く、ボトルもスタイリッシュ。アイ村グラン・クリュの自社畑で収穫されたブドウのみを使用。ブドウジュースにブランデーを添加して酒精強化し、オークの小樽に入れソレラ方式で熟成。1990年から2013年まで毎年リザーブしてきたリキュールを、絶妙の比率でブレンド。

ピノ・ノワール70% シャルドネ30% 500CCボトル

テイスティング・コメント

光沢のあるブロンズがかった琥珀色。粘性は高め。チェリージャムやマラスキーノ・リキュール、オレンジピール、甘いメープルシロップや砂糖漬けの黄系果実の香りが広がり、アーモンドやシナモンなどのスパイス香がアクセント。ブランデー特有のふくらみのある芳醇なアロマが魅了する。他にチョコやカラメルのニュアンス、ドライアプリコットに煮詰めた洋梨のような香りもあらわれる。口に含むとやわらかくスムーズな飲み心地。溢れんばかりに香味が広がり、同時に強い粘性とグリセリン分が感じられる。まろやかで、優しくとろけるような甘さがあり、旨味がたっぷりとした凝縮感で満たされる。うっとりとするほどの美味しさ。繊細で軽めの酸が味わいを程よく引き締めており、スッキリとしたアフターへと誘ってくれる。優雅で、官能的な曲線美を描く。合わせるお料理:食前・食後酒はもちろんのこと、フォアグラや甘辛い味付けの肉料理、チーズ、デザートなど。飲み頃温度は10~15度でお楽しみを。