マッテオ・コレッジアがワイン造りを始めたのは1987年。
当時、ロエロのネッビオーロはステンレスタンクのみで熟成させたフレッシュなスタイルが主流でした。
この地の可能性を信じたマッテオは、より自然な栽培、収量の制限、バリックでの熟成など、徹底したこだわりをもってワイン造りに取り組み、砂の多い土地の個性を反映した華やかでエレガントな、ロエロならではのネッビオーロの個性を感じさせる、見事なワインを生み出します。
その中でも2haの単一畑から生まれるトップ・キュヴェ、ロッケ・ダンプセイは別格。
バローロにも通ずる力強さとロエロならではの華やかな美しさを兼ね備えた傑作です。
1996年のファーストヴィンテージ以来、安定して高い評価をうけ、
ロエロ最上の赤ワインとしての地位を確かなものにしています。
また、スタンダードなロエロも、この地のネッビオーロの個性をしっかりと感じさせる素晴らしいもの!
お手頃価格で美味しいネッビオーロをお探しなら、絶対に見逃してはいけないワインです。
ロエロが、バローロ、バルバレスコと並んで優れたネッビオーロを生み出す土地であることを実感させてくれる、マッテオ・コレッジアのワイン、ぜひお楽しみください!
~輸入元資料より~
当初は色々な果実や畜産が中心だったが、マッテオ氏が高品質ワイン造りに着手した。
当時ロエロ地区は平地部分のアルネイス中心に瓶詰めされていて、大半のネッビオーロやバルベーラはランゲ地区の生産者に売られていた。そんな中マッテオ氏はカナーレ最西端の南向き斜面の1枚畑を購入し、ネッビオーロとバルベーラを高密植で植樹、高品質葡萄栽培を開始。当初はロベルト・ヴォエルッツィオやエリオ・アルターレなどの優良生産者に葡萄の段階で売り渡していたが、1987年、ヴォエルッツィオの勧めで自らボトリングまで行うことを決断。赤ワインとしてのロエロを初めて商標登録させた。その後、エリオ・アルターレなどの助言を得ながら独自のスタイルを確立、一気にロエロ産赤ワインの名声を高めていったが2001年開墾作業中に不慮の事故で帰らぬ人となった。
現在では婦人のオルネッラを中心にマッテオの意思を引き継ぎ、ラ・スピネッタのジョルジョ・リヴェッティ等の手助けを得ながら、その独自のスタイルを維持している。
不思議なことにランゲとロエロ、明らかに味わいに違いがある。どちらの土壌も豊富な石灰分を有しているが、ランゲは黄土の比率が高くなり、ロエロは灰色土の比率が多くなるよう。(東にいくほど表面の砂質が多くなる)特にマッテオ・コレッジアが位置するカナーレの西端は海からの石灰岩と砂質が豊富で6層にもなる複雑な地層となっている。非常に優れたテロワールを有している。畑では除草剤は勿論、トラクターもほとんど使わない為、非常に健全でふかふかの土。雑草は青々と繁っている。
〜 ロエロ・リゼルヴァ ロッケ・ダンプセ 2009年 〜
ロッケ・ダンピセは国立自然公園内に位置します。ロエロの平野部を抜けた丘陵地帯の入り口に位置する畑で、やはり表土は砂質。60%以上が砂質です。しかし、ダンピセは他のロエロの畑とは違います。地表こと砂が多いのですが5mも掘れば黄土層、その下には更に強い粘土、その下には岩盤が通っていて表土こそ違えどランゲにも負けないしっかりとした土壌構成。
『ダンピセはロエロの造り手にとっても今や憧れの畑になりました。マッテオはずっとこの畑の素晴しさに惹かれていて当時の所有者を説得。この畑を手に入れた時のマッテオの笑顔を今でもはっきり覚えています』/オルネッラ
粘土と岩盤の影響を受けてワインはしっかりとした骨格を手に入れています。しかし、ロエロらしい軽やかさ、芳香の豊かさも十分に備えます。この”軽さ”と”深み”の両立こそがマッテオが目指したスタイル。
1985年、マッテオはロベルト・ヴォエルッツィオとエリオ・アルターレと共にブルゴーニュに渡ったそう。各ワイナリーをまわり、その完成度に圧倒されたそうですが、同時にロエロに自信を深めたのだそうです。
『ブルゴーニュワインには当時のイタリアワインとは違うエレガンスがあったのです。それは樽や醸造技術だけではなく、”軽さ”と”深み”の両立でした。』/オルネッラ
ロッケ・ダンピセを飲むとマッテオの目指した”軽さ”と”深み”の両立を体感できるように思います。ロエロだからこそできるバランス。熟成と共に変化していき妖艶さを醸しだすマッテオ・コレッジアのワイン。